前回までのあらすじ
兄:あーくが作った脱出ゲームをきっかけに、「自分たちが作った脱出ゲームを仲間たちに披露しよう!」と考えた私ぴぴんと兄あーく。満を持してミステリージャックを結成する。
しかし、世界では新型コロナウィルスによる歴史的なパンデミックが発生!
そこに現れたのは、女神、タピオカミルクティ店の若手女性店長!
彼女の人脈のおかげで、福山市で配布されているフリーペーパー『CoCo街福山』さんに謎解き作品を掲載させていただけることに!
ミステリージャックが、水面下で活動を始めていく…!
申し訳ないけど…、自由に作ります!
2020年5月。
ミステリージャックが結成して3カ月。
フリーペーパーという、“不特定多数の人間が入手可能な媒体”に謎解き作品を掲載させていただいたことで、ミステリージャックはついに謎解き制作チームとして始動することになりました!
重要なのは、気力よりも…締め切り!
この頃、世間での新型コロナウィルスの拡大に伴って、
『2020年の内にオリジナルの脱出ゲーム公演を開催する』という目標は達成不可能かもしれない。
そういった懸念が浮かんできました。
そうして、もちろんそれは現実になります。
この宙ぶらりんの中で、
『「CoCo街福山」さんに謎解きを掲載』という活動のみは継続していました。
「CoCo街福山」は2カ月に一回刊行される。
当然、掲載する謎解きのページの締め切りも2カ月に1回訪れるわけです。
今考えるとこの、
2カ月に1回締め切りがやってくる
というのが本当に良かったと思います。
表立って作品を公表する機会が無くなり、気力が下がっていた中で、
「否が応でも作らなければいけない」というのは、気力と関係なく作品作りを続ける理由になったからです。
自由にやっていいなら、とことん自由に。
ただ、今考えると、作品の内容に関しては、申し訳ない物を作っていたな、と思います。(^_^;)
担当の方からは、
「作品は自由に作って載せてもらって大丈夫ですよ。」
とのことだったので、本当に自由に作っていました。
他にやることが無かったので、やりたいと思ったことの全てをここで表現させてもらっていました。
その結果、、、
・鬼畜な難易度設定(←不特定多数の人が手にするのに!)
・作品を遊ぶのに、30~60分以上の時間がかかる(←フリーペーパーの数ページを1時間眺める人なんている!?)
・ハサミとかを使う作品がある(←立ち読みとかで気軽にはじめた人への初見殺し!)
・ページ上だけでなく、webを使った作りになっている(←気合入りすぎぃ!)
など、本当にやりたい放題でした。(;’∀’)
その理由の一つとしては、「CoCo街福山」さんでの2カ月の配布期間が終了したら、
web上(BOOTH)での無料配布を行う
という、全国に向けての発信を見越していたため、この作品たちは、今後のミステリージャックの名刺代わりになるという使命を担うことになると考えていたからです。
その為、無料とは思えないギミックなんかは仕掛けられていると思います。(笑)
(実はこの判断が、数年後、謎解き公演が開催できることにつながるわけですが…!)
『CoCo街福山』さんに掲載していた作品紹介
せっかくなので、いくつか代表的な作品を紹介。
『パパとの待ち合わせ場所はいずこに』
2020年11月号に掲載した作品。

冊子でのページ上での謎解きはほどほどに、まさかのweb上で進行していく謎解き作品。
なんと、web上に遊園地のマップを作成しており、プレイヤーはマップ上の各アトラクションをタップしていきます。すると、そこを探索できるシステムになっており、ボリュームたっぷりな作品になりました。
『美術館は二度嗤う』
2022年3月号に掲載した作品。


“二度嗤う”のタイトル通り、全ての謎の解き直しを組み込んだ作品。
当時はAIによるイラストの生成なんてものが無かったので、フリー素材を組み合わせてなんとか完成させた作品。今ならもっと納得感のあるものが作れるだろうなあ…。
『ロッカールームは謎だらけ』
2022年7月号に掲載した作品。


掲載していた期間の後期のもので、全体的な難易度調整や完成度に納得している作品。
LINEを使ったタイムアタック形式で進行。クリア後にはクリアタイムに応じたマルチエンディングが採用されている。
今につながる17作品

結局、『CoCo街福山』さんには、
2023年までの約3年間に渡って掲載させていただきました。
その期間の作品数はなんと17作にも及びました。
→その大半を無料で配布しているのはコチラ。
17の作品を通して身に着けたもの
目標を見失っていた時期に、「CoCo街福山」に掲載を続けていたことが、確実に今のミステリージャックにつながっています。
その理由としては…、
・活動をしているチームで居続けることが出来た
・謎解き制作のイロハを身に着けることが出来た
・初の有料謎解き作品となる『時空爆弾のパラドックス』を作る地盤が出来た
・謎解き界隈での名刺代わりとなる作品ができた
こういったものが挙がります。
ミステリージャックなんて言う、文字通り無名のチームにこのような機会を下さったことに感謝ですね。
新たに見出した目標
こういった中で、チームとしての新たな目標が自然と浮かび上がってきていました。
それは、
『全国とはいかないまでも、中四国で、一番名前の通った謎解き制作チームになる』
ということ!
「全国とはいかないまでも」というあたり、少し逃げ腰ですが。(笑)
現実的なところを考えると、この辺に落ち着いたわけですね。
それでもまだまだ無名も無名。
目標は遠いぞ!ミステリージャック!!!
次回、新章「現実世界編」へと突入!
暗い海から抜け出したきっかけは…
これまでは作品を、フリーペーパーへの掲載・web(BOOTH)への転用、という形で発表していたという性質上、
「目の前で作品を解いてもらう」「作品の感想を頂く」
という、どのようなジャンルの制作者にでも必要となる
制作物に対するフィードバックを頂く
という経験がほどんどありませんでした。
そのため、
暗い海を兄あーくと2人で泳いでいるような感覚がありました。
自分たちが作っている物が、実は面白くないのではないのか、謎解きの界隈に受け入れられるではないのではないのか、そういった不安がありました。
漠然とした不安と隣り合わせの時期でもありましたね。。。
しかし…、
『広島たちまちゲームマルシェ』というアナログゲーム即売会へのリアルでの参加
これをきっかけに、ミステリージャックの活動範囲は現実世界へと広がってゆくことになります!!
これからの予告
次回から新章、ミステリージャックの「現実世界編」に突入します!
・アナログゲーム即売会『広島たちまちゲームマルシェ』参戦。ミステリージャック本格始動!
・初の大作・有料謎解き作品『時空爆弾のパラドックス』の制作秘話…!
・広がる人脈。活動範囲はweb上から現実世界へ!
・念願の、オリジナルの脱出ゲーム公演の開催…!?
これまでフリーペーパー・webという水面下で活動していたミステリージャックが、ついに現実世界へと浮上していくことになります!
こうご期待ください!
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