これまでのあらすじ
前回の記事
兄:あーくが作った脱出ゲームをきっかけに、「自分たちが作った脱出ゲームを仲間たちに披露しよう!」と考えた、私ぴぴんと兄あーく。満を持してミステリージャックを結成する。
しかし、コロナ禍に突入したことで脱出ゲーム制作は断念。
それから3年間、地方の無料冊子に謎解き作品を掲載することを中心とした、チームの活動が続いていく。
そうして、ここから遂に、無料冊子やWEB上で、お客さんの顔を見ることなく制作をする期間が終わり、対面で販売して、直接フィードバックを頂くという体験を重ねていくステージになっていく!
きっかけとなったひとつのツイート
私が見送ったとあるツイート
2011年年末に、Twitter上でこんなツイートを見かけました。


「こんなのするんだ!面白そう!!」
と思いました。
しかし、もともと保守的な性格の私。
加えて、当時はコロナ禍のど真ん中だったこともあり、反射的に、
「…でも広島の市内かー。参加はちょっとパスかな。」
という思いも浮かんで、記憶の片隅に追いやられていくことになりました。
兄に掘り起こされた記憶
しかし、それからしばらく時間が経った、2023年の1月。
これまた兄:あーくの口から、これからのミステリージャックの運命を大きく変えるひと言が発せられます。
「なんか、広島でたちまちゲームマルシェっていう、アナログゲームの即売会が開催されるみたいなんだけど、知ってる?」
数か月の記憶をたどっていくと、11月に見かけたツイート
「広島でアナログゲームの即売会を開催します!!」
が、記憶の底から掘り起こされました。
「あ~~~~~~。そういえば、なんかそんなのあった気がするな。」
お客さんとして参加する誘いかな?と思ったら…、
「うん。それにさ、“出展者側”として参加してみん?」
ん!?!?“出展者側”!?!?!?
「出展者として!?いいけど…、いいよ!?」
こうして、2022年7月23日に「広島たちまちゲームマルシェ」に参加することが決まったのです!!
初の有料作品に3年間の全てを注ぐ
ミッション:作品のテーマを決めよ!
「広島たちまちゲームマルシェ」に出展するにあたり、ミステリージャック結成以来、最大級のプロジェクト
「有料の作品を作る」
というミッションが誕生しました。
制作の中心、プロデューサーとして活動することになったのは私。
何を作るのか、というのは最重要ポイント。
それからというもの、「どんなものを作るか」を毎日考えていました。
決め手となった3枚のイラスト
そんな中、作品を決める決定打となったのは、3枚のイラストの存在でした。
実はそれまでのミステリージャックとして活動した3年間、脳裏にはいつも、
「申し訳ないな。」という思いがありました。
それは、活動初期の2020年のこと。
「謎解き公演を開催する」という目的で活動していた時、制作過程の中で、
知り合いを通じて、このようなものを作っていただいていたのです。


(その時の活動はコチラから↓)
この3枚のイラストは、当時開催予定であった謎解き公演で、ストーリーの映像で使うはずだった背景のイラストです。(※内、1枚はネタバレを含むため掲載は避けておきます。)
これなんと、タダで制作を引き受けて下さっていたものなのです!
公演の開催を断念していたこともあり、この背景イラストも結局お蔵入りになっていました。
その為、心のどこかで、
「いいタイミングがあれば、使わないといけないな…。」
という罪悪感に近いような感覚があったのです。
でも、今回制作するのは、“家に持ち帰って楽しんでもらえるコンテンツ”の制作。
これらの背景イラストは“謎解き公演用”に作ってもらっていたこともあり、存在は意識の外にありました。
しかし時代は世界的にもコロナの真っただ中。
大手の謎解き会社から、“オンライン謎解き”という、自宅で楽しむことが出来る、公演のような謎解き作品が作り出されていた時期だったのです。

ふと、頭をよぎりました。
「もしかして、結成当初に考えていた謎解き公演は、持ち帰り用の謎解き作品としてリメイクして生まれ変わらせることが出来るのではないか?」
と!
3年前に断念した、ミステリージャックが活動を開始するきっかけとなった作品。
それを、水面下で活動した3年の時を経て、初の有料コンテンツして完成させることが出来たら、ミステリージャックの本格始動として胸アツじゃないか!?
と!!!
初の有料作品の爆誕
そうして誕生した作品、それこそが
「時空爆弾のパラドックス」

です!
それからの半年は、私もあーくも、結成からこれまでにで培ってきた謎制作のノウハウの全てを注いで制作にあたりました。
もともと、謎解き公演として構想していた作品です。
なので、作る時の想いとしては、
「自宅で謎解き公演の感動を味わってもらう!」
そして、
「ミステリージャックって面白い作品を作るチームだな、と言ってもらえるようにする!」
という、執念のような想いを込めて作りました!
頑張って、紹介動画まで作っちゃいました
いざ、決戦の場「広島たちまちゲームマルシェ」へ…!
有名団体と同じ土俵へ
会場には、他の謎解き制作団体「つくるえぐぜ」さんがいました。
この団体さんはこれまでの実績として、
広島県民ならだれもが知っている、広島電鉄。そことのコラボ謎解き

広電に乗って遊ぼう!「広島電鉄×謎解き〜盗まれた黄金模型とおしゃべりな車両たち」
といった制作等を担当しており、私たちからすると「広島の謎制作の中心団体」という印象がありました。
そんな団体さんと、同じ土俵で出展することになる…!
文字通り、精根尽き果てる思いで作った「時空爆弾のパラドックス」。
「おもしろいと胸を張って言える作品を持ってきた。あとは、ひとりでも多くの人にこの作品を手に取ってもらうだけだ!」
という思いで、ありとあらゆる販売戦略を計画して、会場に持ち込みました。
すべてを注いだ結果は…

結果的に、
- 参加者の5人に1人に買ってもらうことが出来た
- 遊んだ方からは、「めっちゃ面白かった!」「公演のような完成度!」などの言葉を直接頂くことが出来た
という、無名団体でありながら、なにかしらの爪痕を残すことが出来たのではないかと思います。
これまでにミステリージャックが作った作品の中で、最大の熱量を注いだのは、(私としては)間違いなくこの作品だと思います。
あとがき・予告
ちなみに、私はこの作品の完成後、しばらく燃え尽き症候群になってしまいました(笑)
作品のテーマが、
世界を超えて、時空をも揺るがす大事件をテーマに扱った事件を創作しており、プレイヤーはそれを解決することが出来る
といったものなので、最後に爽快感を味わうことが出来る作りということもあり、どちらかというと陰のオーラや物静かな印象を発する作品が多い私から、
「よく生まれてくれたな」と思えるような作品であり、今でもお気に入りの作品です。
プレイされた方からはいまだに「めっちゃ面白かった!」と言ってもらえる作品です。
せっかくの機会なので、販売リンクもこちらに置いておこうと思います。
|д゚)チラッ(クリックを期待する目)

さて、次回は、
『たちまちゲームマルシェから始まった、奇跡の繋がりとは?』
というテーマで書いていこうと思います!
こうご期待ください!!
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